まず、長年インプルネータテラコッタに着目していた弊社にとって、上記で述べた「CAT」を彼等が獲得した事は大きな要因を持ち、良いきっかけとなっております。
今現在、一般消費者向けに日本で流通している物の多くはベトナム等の東南アジアで、耐久性やデザイン性が劣る安価な大量生産品が主体となっておりますが、その事自体には消費者の多種多様な選択肢が広がる点から問題は無い事だと私は考えております。


私が感じている一番の問題は、「本物」を知らず(又は知らせず)、「擬き」を「本物」のだと間違った情報と解釈をエンドユーザーに持たせてしまう事なのです。
それは、ベトナム製品にのみならず、前述のイタリア製品でもオールマシンメイドや仕上げのみをハンドフィニッシュといった製法でコストパフォーマンスを最優先したテラコッタ製品と「インプルネータテラコッタ」は本質的に異なる品である事も含めます。
私事ですが、大量生産品や機械製品がスタンダードとなり、無機質になってゆく未来の風景を想像すると、果たしてそれが本当に人類にとって良い事かと疑問を感じていました。
大げさな表現かもしれませんが、街並みに人々の五感に訴えかける芸術性に富んだものが溢れた方が、人類にとって明るい未来なのではないでしょうか。
弊社にとって、それを具現化したアイテムこそが「インプルネータテラコッタ」なのです。